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看護師の将来性

人手不足の業界

看護師は昔から人手不足の業界と言われており、それは労働環境が悪いことに起因します。
夜勤などがあり生活リズムが安定しない、人の命に関わる責任の大きな仕事である、患者さんとの対応で精神的に大変、重労働の作業が多い、などのことで退職する看護師さんも多いです。
女性がメインの職場のために、結婚や出産で仕事のリズムが変わるのも大きく影響します。
そのようなことで、資格はあるけど復帰はしない看護師もいます。

力が必要な場面も多く、そのために今後は男性の看護師も期待されており、徐々に現場での男性看護師の割合は増えています。

看護師を目指す人が増えている

看護師が不足している中で、その需要を見て目指す人も増えてきています。
看護大学も増えており、2014年には226校までにもなっています。
ただし学校さえ増やせば、看護師を十分な数が確保出来るかというとそうではなく、高いスキルを持った人物を養成する課程が必要となってきます。

また国内の看護師不足を補うために、外国人の看護師の受け入れも検討され、徐々に現場で実習する外国人看護師も増えています。
しかし外国人看護師の受け入れは、政府の考えとは裏腹に上手くいっていなのが現状です。
それは1つには日本語を話して患者さんとコミュニケーションをい取らないといけないということがあり、日本の文化を考慮しないといけないので、難しいものがあります。
また患者さんの方でも、カタコトの外国人に看護して欲しくないというのもあるようです。

看護師業界は重労働を強いられることが多い世界であり、日本人看護師でも辞める人が多い中で、外国人看護師も多くは辞めて定着しません。

将来性として

看護師の将来性があるかどうかと言えば、今後も人手不足は続きますので、需要は絶えない世界です。
どこでも募集はありますので、資格さえ持っていれば仕事をしようと思おうなら、すぐに採用にこぎ着けられます。
看護師を目指すのも良いですが、もしも看護師として働いているなら、病院以外にも介護施設や企業など働く場所は他にもあります。
看護師の資格を取得したなら、さらにスキルアップを目指して、保健師や助産師や専門看護師や認定看護師を目指すのも良いでしょう。

ただし働くとするなら、忙しく大変な世界であるのは間違いないです。
慢性的な人手不足の現場も多いので、日勤と夜勤を交代制でシフト組んで働き、食事時間がないようなときもあります。
生活リズムは崩れるのは覚悟しておいた方が良いです。
しかしその反面患者さんの力になって、ありがとうと言われたときは、どの職業よりもやりがいを感じる仕事なので、人を手助けしたいと思う人には最適の仕事です。

看護師の就職・転職

看護師としての転職状況

依然として高い数値のまま止まっているのが看護師の離職率です。

常勤の看護師の離職率は2013年時点で11%となっており、この数値はここ数年横ばいの傾向を示しています。

特に目立つのが新卒で配属になった看護師たちの離職率の高さで、特に勤務先が大病院でありかつ入院病棟の規模が大きいところほどその率が高くなる傾向が見られています。

これは採用をする病院側が若く体力のある新卒者を優先的に夜勤や病棟での看護業務にあてるということも関係しているようで、夜勤手当など給与面こそ高くなってはいても仕事のつらさにより早期退職を選んでしまうというケースが多くなっています。

ただそうした高い離職率の裏には、看護師業界独特の転職に関する認識があるのもまた事実です。

看護師の資格は取得をするために長い時間が必要であり、かつ一度取得すれば一生使っていける貴重なものです。

なので何らかの事情があって一時的に看護職を離れた人も、再び勤務をするときには別の看護師免許が必要な場所を希望していくことがほとんどです。

転職先として選ばれる職場

看護師として転職をする理由はいろいろですが、大きく分けると「給与よりも休みやプライベートな時間がとれるようにしたい」と考えるケースと、逆に「キャリアを生かしてもっと独自の看護活動経験をしていきたい」という場合とがあります。

最初のケースは看護師そのものの仕事から離れる理由としても多く挙げられることで、夜勤が続いて一ヶ月ほとんど休みがとれないといった激務がつらくなったという場合や、結婚や出産により家庭を持ったことで長時間勤務が難しくなってしまったということが代表的な原因となります。

大病院の看護職は相当に忙しいですが、街の診療所などでは勤務時間がきっちりと決まっていたり、入院患者がいないため夜勤の必要がなかったりというところもあるのでそうしたところに転職をすればかなり余裕を持った仕事をしていくことができます。

ただしそうした時間に余裕のある就職先は相対的に見て給与はやや低めになるので、何を優先させるかによって選び分けをしていく割り切りも大切になります。

逆に若く体力があったり、看護の仕事をより積極的に行いたいという人は自分の経験をキャリアとしてより待遇のよいところを求めて転職をしていったりします。

都市部にある大病院は確かに仕事は忙しいですがその分数多くの臨床例に触れることができますし、何より最先端の医療技術をリアルタイムで実践していくことができるという大きなメリットがあります。

救急医療センターや手術室看護師などは高度な技術が必要となるため、経験をすることで看護師としての価値が高まり以後の転職で有利になります。

転職をするときの注意点など

転職の回数が非常に多いことで知られている看護業界ですが、残念なことにそうした転職が必ずしも成功をしているというわけではありません。

例えば同じ業務でももっと給与が高いところがよいと思い転職をしたものの、給与の額はほとんど変わらないのに仕事の量が激増してしまったり、採用後に全く希望していなかった診療科に配属になってしまったりといった転職失敗例はかなりの場所で聞かれています。

看護師の求人数は確かに多いですが、その内容までしっかり精査しておかないと勤務をするようになって初めて「こんなはずじゃなかった」という思いを持ってしまうことになります。

キャリアアップのための求人は特に、その転職先の内情や勤務の条件について細かく調べることができる情報集めが重要といえるでしょう。

看護師のやりがい

看護師の仕事を通じてわかること

看護師になるために看護学校に入ると、必ず教えられるのがナイチンゲールが説いたとされる「看護師の心得」です。

ナイチンゲールは英国に生まれ従軍看護師を経験する中でそれまでの医療補助行為と全く異なる独自の「看護」という仕事を提唱した人です。

その教えはキリスト教圏ではない日本にも深く浸透しており、看護の仕事をしているほぼ世界中の人にとって大切な精神として伝えられています。

ナイチンゲールは自らの看護経験を生かし母国で看護学校を設立するにいたるのですが、そこで学生に対して数多くの教えを残しました。

様々な名言をまとめた書籍なども発行されていますが、その精神として共通しているのは看護の活動をするときには「人間とは何かを常に考え、患者に尽くしていく」ということを忘れないようにするということです。

看護の活動をするということは単に病気や怪我を治すのではなく、そんな状況におかれた人と対面するといことなので、人間として付き合う全ての部分が看護師としての仕事であるということになります。

看護師の適正

看護師として長く仕事を続けることができる人とは、やはりそうしたナイチンゲールの教えを守り自分なりの看護哲学を持っている方のようです。

看護師の仕事を年収の高さだけで割り切って仕事をしているという人もゼロとはいいませんが、やはり看護師としてさまざまな分野で活動をされている人というのは金銭や損得だけで決められること以外の部分に拘りを持っていることが多くあります。

全ての看護師さんがそこまで高尚な精神を持つ必要はないのですが、若いうちから自分なりに看護という仕事について深く考える習慣を持つということは看護師としての一つの適正にもつながってきます。

最初に紹介をしたナイチンゲールの教えにもありますが「進歩し続けない限りは後退しているということ」は看護師の職務全体に言えます。

他の職種と比較をしてみても看護師ほどそれまでの経歴が以降の仕事に影響してくる仕事も少ないですから、全ての経験を未来の自分への投資と考える前向きさは常に持っておきたいものです。

看護師として長く働いていくために

実際に看護師として働いている人に看護の仕事をしていて嬉しかったことなどを尋ねると「元気になった患者さんにありがとうと言ってもらえる瞬間」といった返答が受けられます。

確かにそれまで自分を含めたチームで回復を目指してきた患者さんが元気になり退院してく姿を見るのはとても嬉しいことでしょう。

ですが看護の精神はもともと「自分が褒められる」ということを目的としたものではないとナイチンゲールは言っています。

自らの仕事に誇りを持ち、その仕事を前進させていくためそのことが看護という仕事であるという言葉も残されています。

看護師としてのやりがいは確かに多くの人に感謝され、必要とされていくことではありますが、そればかりを期待して仕事をしてしまうと時に心ない人から責められてしまったり、自分の力ではどうしようもない症状に無力感を感じることになってしまいます。

看護師としてキャリアを積んでいく中では、そうした看護の仕事の本当の意味でのやりがいを見つけるということも忘れずにいたいですね。

看護師の年収

看護師の平均的な年収額

看護師の年収は一般的な同世代の給与額と比較してもかなり高めになっているのが通常です。

特に女性の場合には20代~60代まで全ての職種を合わせても平均給与の高さが際立つ職種となっています。

具体的には年収ベースでは450~500万円くらい、月収でも30万円以上が当たり前といった感じです。

注目すべきなのが全労働人口における給与額の推移と比較したときの額の多さで、労働者全体の平均給与が緩やかに下降をしてきているのと全く逆に看護師の給与は横ばいからゆるい上昇傾向を見せています。

特に初任給の高さは他のどの職種と比較してもトップクラスを維持しており、20~24歳までの若い年代だけで比較をすれば看護師はかなり優遇されていると言ってもよいでしょう。

ただ一方で問題もあり、看護業界全体が離職率が高く結婚や出産により退職をすることが多いということもあってか長年勤務をしていても年功序列的に賃金の上昇をするということがありません。

年代別の平均給与を見ると、初任給ではトップクラスであった看護師の年収平均も50~60代の管理職世代になると他の職種からかなり抜かれてしまうというデータがあります。

もっとも女性全体の平均給与ということで比較をするとはるかに看護師の平均年収は高いので、働き方にもよるということでしょう。

昇給・キャリアアップのための方法

一つの病院に長く勤めていてもあまり昇給がないと前述しましたが、これは院内の他の部署にまたがるような昇進が難しいということが関係しています。

やや変化の兆しがあるとはいえ看護師の仕事は医師の指示を受けて行う補助業務であるため、長年同じ病院に勤務をしても管理職として用意されるポストはせいぜい看護師長クラスまでで、診療科全体の管理を行う役職にはなりづらいのです。

そうした補助業務を好まない看護師さんの中には実務経験をもとに認定看護師などになり独自の方法でキャリアアップをはかる例も見られています。

もともと務めていた病院などの施設が認定看護師のような看護職の専門化に積極的であればよいのですが、小さな施設などではむしろそうした上級資格者となることで給与が高くなってしまうことを嫌うケースもあります。

なので自分のキャリアプランに合わないと感じたら転職などにより活躍の場所を広げていくというのが看護師としてのあるべきキャリアアップの方法というふうにも言えます。

看護師としての働き方はいろいろで、純粋に給与のアップだけを狙っていくという方法もあれば、知識や経験を生かして地域医療のような独自の判断で動ける場所へ勤務をしたりとさまざまなルートから選ぶことができます。

看護師としてこの先長く仕事をしていくなら、10年~20年後にどういった現場で仕事をしたいかといったライフプラン全体を合わせて考えてみるのがよいでしょう。

看護師の仕事内容

看護師資格の内容と担当業務

看護師といえば病院や診療所など病気や怪我を治すための場所で必ず見かける仕事です。注射

病気や怪我の治療は医師が担当をしますが、その診断内容にしたがって手当をしていくのは主に看護師たちの役目となります。

また病院などで勤務をする看護師さんは、通院をする患者さんたちに対して順番ごとの誘導をしたり待合室での環境整備などといった仕事もしていくので、病院内で行う仕事は非常に多いものと言えます。

しかしやはり最も重要な業務になるのは診察や治療のために行う医療行為の補助であり、傷がある部分に手当をしたり包帯・絆創膏などを交換したり、または注射、点滴などを担当していきます。

医師と患者さんのちょうど中間として橋渡し的な役割をすることもよくあるので、看護師としての仕事の中には具体的な医療関連行為だけでなく接客や心理面へのケアも含まれてきます。

最近では医療だけでなく介護の分野においても看護師資格者のニーズが高まる傾向が見られています。

看護師としての勤務先

看護師としての勤務先で最も多いのは言うまでもなく医療行為を行う施設です。

全国にある病院や診療所では慢性的に看護師不足の状態が続いていますので、求人情報そのものが足りないという悩みを持つということはまず絶対にないと言ってもよいでしょう。

逆にあまりにも人手不足が著しい施設では、入ってすぐから数多くの業務を担当しないといけなくなったり、休みがとれず何十連勤にもなってしまったりというようなケースがあったりします。

若く体力があるうちはそうした忙しい施設で夜勤手当などを多く稼ぐこともできますが、体力的に不安を感じるようになったり、家族の事情で長時間の勤務が難しいという人にとってはそうした病院で勤務をするのはかなり大変でしょう。

そのため給与面では病院施設には及ばないものの、時間的な余裕が作りやすい別の施設に勤務することを選ぶ看護師も増えてきています。

病院についで求人が多いのが介護関連の施設で、入所する高齢者の健康管理をしたり毎日のバイタルチェックをしたりといった仕事をしていきます。

また企業内看護師として一般企業に務めたり、福祉施設で児童の健康管理にあたったりといったケースもあり、幅広い分野で看護師資格を生かすことができます。

今後の業務と社会的役割

看護師の業務は数十年前とは比べ物にならないほど広くなってきています。

以前までは看護師は医師の指示のもと医療補助行為をするものという認識がありましたが、現在ではそうしたいちいち医師の指示がなくては動けないということがないよう、看護師にも独自に権限を付与することができるような制度ができていきています。

認定看護師や専門看護師といった制度がそれにあたり、看護師としての実務経験をもとに認定を受けることで特定分野において独自の判断と責任で業務を行うことができるようになっています。

しかしまだまだ認定を受ける看護師の数は全体を見るとかなり割合として少なく、今後どういった方向に制度を拡大していくかということが問題になっています。

いずれにしても看護師の仕事における業務範囲は以後広くなることはあっても狭くなるということはありえませんので、独自のキャリアアッププランを立てるときの道はより多く分岐されていくというふうに言えるでしょう。

看護師を目指せる学校

看護師資格を得るための条件

看護師となるためには、まずは高等学校を卒業したあと看護師養成課程のある大学もしくは専門学校に進まなくてはいけません。看護師

看護師の資格には二種類があり、国家資格である「正看護師」と地方自治体によって管轄をされる「准看護師」があります。

「准看護師」はもともと正規の看護師資格者だけでは足りなかったという時期に作られたものでしたが、現在までも各都道府県によって管理をされる技能資格として残っています。

実際の業務内容ということでは正看護師と准看護師とで多く違いがあるというわけではないのですが、長く勤務をしていくことや他の業務分野へキャリアアップをしていくことを考えるならやはり正看護師としての資格認定は受けておきたいところです。

以下の説明は国家資格である「正看護師」を前提に行います。

主な進学先となる学校

正看護師資格を得るには、高等学校から4年制大学の看護科もしくは3年制の短大か専門学校へ進学をします。

どちらも卒業と同時に看護師の国家試験の受験資格を得ることができるので、卒業してすぐの年に看護師試験を受けるという人が大半となっています。

4年制の大学の場合には卒業時に看護師試験と保健師試験のダブル受験ができるようになっているので、将来的に保健師となることを視野に入れているなら大学への進学がおすすめになります。

3年生の短大もしくは専門学校を出た場合には、看護師の国家資格を受験して免許を習得することは問題なくできますが、新たに保健師を目指したくなったときには保健師養成課程のある学校に再入学をしなくてはいけません。

看護科のある4年制大学は非常に数が多く、全国各地で入学が可能となっています。

特に近年では看護師を始めとする医療関連の資格をもった人材が不足していることを反映して各地の大学が新たに看護科を新設するという動きが急速に広がっているのです。

参考>>工科大学にも新設 「看護学部」人気の秘密

これは文部科学省の方針を各地の大学が受けてのことでもありますが、現在続いている就職難の中にあって医療関連の仕事は求人に困ることがないというのも若い世代を惹きつける理由となっているようです。

学校選びのポイント

新設される大学の看護学部で目立つのが、従来までの看護学の知識だけでなくそれまでその大学で主に専攻されてきた学問分野を横断的に学べるコースができているということです。

目立つのが工学系大学に看護学が新設されるケースで、情報処理系の講義を受けながら看護学を学んでいくことにより高度なIT化が進んだ医療の現場でも対応ができる人材育成を目指しています。

他にも栄養学と看護学を同時に学べるところや、農学系のバイオテクノロジーの講座があったりといった地域性を反映した学校も登場してきています。

大学を選ぶときには看護師としてのルートだけでなく、そこにどういった付加価値のある勉強ができるかといいったことにも注目をしてみるとよいかもしれません。